映像制作は高価で敷居が高いと思われがちです。確かに機材、人件費、配送費など経費が必要になることは否めません。それ以上に必要となるのが、制作前の「仕込み」と言われる準備段階の計りきれない費用です。「撮影して、編集して、ハイおしまい」という訳にはいきません。この「仕込み」の時間は、我々制作者だけではなく、企画されたお客様からのヒアリングや共に行う必要のあるミーティングの回数が費やされていきます。イメージを実際の映像にする労力も計り知れないものがあります。時間を必要とすることイコール諸費用への加算とされていくのは仕方がないところです。

言葉が足りないとご指摘を受けそうですが、「予算の潤沢さ」だけで案件の受注を決定することを、私たちストリームでは良しとしていません。ご依頼主と制作サイドの気持ちが一致しない案件は、たとえ多額の費用を積まれたとしても、お断りしてしまうことも多々ございます。「お金が先」ではなく「マインド」を最優先させています。時には無礼なお断りをしてしまうこともあります。しかしながら、１作品ごとに熱い情熱で立ち向かいたいという「制作サイドの純真さ」を常に保っていきたいのです。